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このコーナーでは子供たちのサッカーに関して保護者の方、学校の先生、プロのコーチからお父さんコーチまで、皆様からのお問い合わせや、質問、そしてトピックス等を交え、ジェイルーツメソッドの一部を紹介しながら掲載いたします。
第5回 子供ってすごい。 「がんばれ!ちゃりんこキッズ!」 指導の現場に立っていると日々このような気持ちになります。上手とか上手くできないとか関係なく、いろんな場面で感心・感激・感動させられます。 朝からとても清々しい気持ちにさせられた一場面です。通勤時に電車を利用しているために駅まで徒歩にて向かいます。筆者自身が住んでいるところは非常に坂が多く、車での移動でもかなりアクセルを踏まなければならないようなところです。(歩くと健康にいい上にトレーニングになるような・・) その場面は通勤途中でした。 駅に向かうまでの最後の15mくらいの坂(ここは前傾姿勢で上がる感じな場所)にさしかかったところでした。 「ハァハァ」と子供の声が聞こえます。 振り向くと一人の男の子(多分8歳から10歳くらい)が自転車にて坂を上ってきています。 どこまで来るだろうと後ろを振り返りながら子供の様子を気にかけていました。 急勾配になってきたところでジグザグに走り出しました。「子供の頃よくそうやって上ったなぁ」なんて思いながら歩く速度を緩め、引き続き様子をみていました。 上りきる数m手前、最後の力を振り絞って「立ちこぎ」です。 「ハァ、ハァ」と力を入れている声が大きくなっています。 僕も心の中で応援していました。 「ハァ・・・」と力尽きたような声がして、ついに断念、自転車をひきながら坂を上りきろうとしていました。 このお話をここに書きたいと思ったのは、誰と一緒にいるのでもなく、誰の指示を受けるのでもなく、子ども自身が 「自分で目標を決めて、それを達成しようと努力していたこと」 を強く感じたからです。 話をしたわけではないので、子供の本心のところはどんなものかわかりませんが、「自分に目標を課し」て、それに向かって「必死になっている姿」がそこにありました。 子供なりにも、生きているいろんな場面で、誰に指示されるわけでもなく自分で目標をつくってがんばっているんですね。 気にも留めずにいそうな事の中に、子供たちの前を向いて進もうとしている姿があります。 朝の清々しい場面であるとともに、子供のそんな姿に、眠気も飛ぶような心を熱くさせられる場面でした。 by Jroots
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